私たちの身体を作るために重要な栄養素『タンパク質』
若い頃は食べる量も多いためそれほど意識しなくても十分な量をとれていたかもしれませんが、40代になり朝食を食べない、お肉をあまり食べなくなった、お酒を飲む機会が増えて食事の量が減った・・そんな方は要注意。
知らずしらずのうちに『タンパク質不足』になっているかもしれません。
こんな不調はタンパク質不足が原因かも
●貧血気味で疲れやすい、めまいや立ちくらみがする
●肌のトラブルが絶えず、乾燥や肌のハリが気になる
●冷え性がひどく、いつもタイツや靴下の重ねばきで冬を過ごす
●髪のトラブルが多く、薄毛、パサつきや枝毛、切れ毛が気になる
●慢性的な肩こり・腰痛があり、整体院に通っているがなかなか治らない
●風邪をひきやすくなった・風邪をひいたらなかなか治らない
●夕方になると足がむくみ、靴が窮屈になる
●なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めてしまうなどの睡眠トラブルがある
●イライラしたり、落ち込んだり情緒が不安定で感情の起伏が激しい
私たちの体のほとんどはタンパク質でできている
私たちの体は、水分を除くとそのほとんどがタンパク質でできています。
内臓、筋肉や血管はもちろんのこと、体内の新陳代謝に働くホルモンや、酸素や鉄を運ぶ赤血球、脳内伝達物質、免疫力の源である抗体、肌や骨を強くするコラーゲン、エラスチンもすべてタンパク質からできています。
食べ物の中のタンパク質は、いったん胃で消化されてアミノ酸となった後、腸から吸収されて体の中ではたらく『タンパク質』が作られます。
私たちの体の中では、10万種ものタンパク質が作られ、それぞれの場所ではたらいています。
古くなったタンパク質は、酵素によって分解されてまた『アミノ酸』に戻り、血流に乗って肝臓に運ばれます。
運ばれてきたアミノ酸の、75〜80%程度はまたタンパク質の合成に使われますが、残りは肝臓で代謝されて尿素として尿中に排泄されます。
日々、タンパク質を構成するアミノ酸は失われています。
新しく体内ではたらくタンパク質を作り出すために、その材料を食事からとる必要があるのですね。
歳をとるとタンパク質が作られにくくなる
歳をとると、悲しいですがタンパク質を作る力が衰えます。
若い頃と同じ食事内容、同じ運動量では、タンパク質が作られにくくなるのです。
運動量を増やすことは歳をとるとなかなか難しいので、できるだけタンパク質の量を1割程度は多めにとるようにしましょう。(若い人では体重50kgの場合50gが目安ですが、40代からは55gを目安にしましょう)