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若々しさと健康を守るカギ!抗酸化サプリメントのチカラとは?

体の中で起こる「酸化」ってなに?
私たちの体は、呼吸をして酸素を取り入れることでエネルギーを作り出しています。
でも、その過程で 「活性酸素」 という物質が発生します。
活性酸素は、適量なら免疫系を活性化し、ウイルスや細菌を攻撃する働きがあるので、
体にとって必要なものです。
しかし、ストレスや紫外線、不規則な生活などが原因で活性酸素が増えすぎると、
体の細胞やDNAを傷つけてしまう のです。
この現象が 体内での「酸化」 です。
イメージとしては、切ったバナナやリンゴが時間とともに茶色くなったり、鉄が錆びると黒くなるのと同じです。
バナナやリンゴ、鉄などは
空気中の酸素によって『酸化』されますが、私たちの体内では
🟨 スーパーオキシド
🟨 一重項酸素
🟨 ヒドロキシラジカル
🟨 過酸化水素
(総称して、『活性酸素種』と呼ばれています)
などによって、細胞が『酸化』を受けます。
これらは、空気中の酸素を吸って、酸素が豊富な血液を肺から全身に送り出し、
その酸素を使って私たちが細胞レベルで『代謝』を行なっているために
できるもので、細胞間の伝達や整体防御反応(免疫システム)の活性化
にも関わるもので、人が生きるためには必要不可欠です。
『活性酸素種』の生体への影響
✅ ポジティブな働き
- 免疫機能:白血球が細菌やウイルスを攻撃するときに活性酸素種を利用する。
- シグナル伝達:細胞増殖や分化に関与する。
❌ ネガティブな影響(酸化ストレス)
- タンパク質の劣化:タンパク質が劣化し、変質することで『神経変性疾患』の
原因となることが示唆されています。
**神経変性疾患とは・・・
脳や脊髄にある神経細胞のある特定の
神経細胞群(例えば認知機能に関係する神経細胞や運動機能に関係する細胞)が徐々に
障害を受け脱落してしまう病気で、たとえば、アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症
パーキンソン氏病などが該当します。 - DNA損傷:DNAがダメージを受けることで突然変異を引き起こし、がんのリスク
が高まるとされています。 - 脂質過酸化:コレステロールや脂質が酸化されると、細胞膜の損傷を招き、動脈硬化を促進する
ことがわかっています。
体はどうやって活性酸素を除去するの?
幸いなことに、私たちの体には 活性酸素種を除去する仕組み があります。
代表的なのが 『抗酸化酵素(こうさんかこうそ)』 というものです。
抗酸化酵素は、体内で発生する**活性酸素(フリーラジカル)を分解・除去し
細胞を酸化ストレスから守る役割を持つ酵素群の総称です。
主な『抗酸化酵素』には、以下のようなものがあります。
- SOD(スーパーオキシドディスムターゼ):活性酸素を無害な物質に分解する
- カタラーゼ:活性酸素の一種である過酸化水素を分解する
- グルタチオンペルオキシダーゼ:
過酸化水素(H₂O₂)や脂質過酸化物 を無害な物質に変え体内の酸化ストレスを減らす
毎日の食事や生活習慣、ストレスによって、私たちの体は『酸化ストレス』にさらされていますが
通常は、『抗酸化酵素』がはたらいて『活性酸素の害』から細胞を守ってくれています。
しかし、『活性酸素種』が過剰に作られて、活性酸素の除去システムが追いつかなくなってしまう
と体内に過剰に『活性酸素種』が残ってしまい、『細胞の酸化』を進めてしまいます。
体に良いとされる運動も、上記のシステムがうまく働かないと実は『活性酸素』を
たくさん作り出すことに繋がってしまいます。
酸化と慢性炎症の関係
『活性酸素種』がたくさんできた状態だと、免疫システムが過剰に働いてしまうため
『自分の細胞を攻撃し始める』ということが起こります。
この細胞ダメージが、やがて『慢性炎症』となり、さまざまな生活習慣病や
見た目の老化につながっていくのです。
**『細胞の慢性炎症』に関しては、別のコラムで取り上げます
以上のように、体内の過剰な活性酸素の害を最小限にするために私たちに備わる
『抗酸化システム』をサポートしてくれるのが、「抗酸化サプリメント」 です!
今回は、抗酸化作用を持つ成分の働きをを詳しくご紹介します。
抗酸化系サプリメントの種類と特徴
抗酸化作用のあるサプリメントは、体内の活性酸素を抑え、細胞の老化や炎症を防ぐのに役立ちます。
以下、代表的な抗酸化成分とその特徴をまとめます。
🔹 代表的な抗酸化系サプリメント
成分名 | 主な特徴 | 期待される効果 | 多く含む食品 |
---|---|---|---|
ビタミンC | 水溶性ビタミン・抗酸化作用が強い | 美肌・免疫力向上・ストレス対策 | 柑橘類・ピーマン・イチゴ |
ビタミンE | 脂溶性ビタミン・細胞膜を守る | 老化防止・血流改善 | ナッツ類・植物油・アボカド |
β-カロテン | 体内でビタミンAに変換される | 目・皮膚・免疫機能サポート | ニンジン・カボチャ・ほうれん草 |
コエンザイムQ10(CoQ10) | ミトコンドリアのエネルギー産生に関与 | 疲労回復・心臓の健康維持 | イワシ・牛肉・大豆 |
α-リポ酸 | 水溶性&脂溶性の両方に作用 | 代謝促進・血糖値コントロール | ほうれん草・トマト・ブロッコリー |
アスタキサンチン | 非常に強力な抗酸化作用 | 紫外線ダメージ保護・眼精疲労軽減 | サーモン・エビ・カニ |
レスベラトロール | ポリフェノールの一種 | アンチエイジング・血管の健康維持 | 赤ワイン・ブドウ・ピーナッツ |
カテキン(EGCG) | 緑茶由来のポリフェノール | 抗菌・抗ウイルス・脂肪燃焼促進 | 緑茶・紅茶・カカオ |
フラボノイド(ケルセチンなど) | 植物由来の抗酸化物質 | 炎症抑制・アレルギー対策 | たまねぎ・そば・リンゴ |
セレン(ミネラル) | 抗酸化酵素の補助因子 | 免疫強化・甲状腺機能維持 | 魚介類・ナッツ類 |
🔹 代表的な抗酸化サプリメントの特徴
1. ビタミンC(アスコルビン酸)
💊 特徴:体内の水溶性抗酸化物質として働き、活性酸素を中和する
🔹 効果:免疫力向上・美肌・コラーゲン合成
✅ 摂取目安:500〜1000mg/日
2. ビタミンE(トコフェロール・トコトリエノール)
💊 特徴:脂溶性の抗酸化ビタミンで、細胞膜を保護
🔹 効果:血流改善・老化防止・動脈硬化予防
✅ 摂取目安:100〜400IU/日
3. コエンザイムQ10(CoQ10)
💊 特徴:エネルギー生産をサポートし、心臓や筋肉の健康を維持
🔹 効果:疲労回復・心血管保護・抗老化
✅ 摂取目安:30〜100mg/日
4. α-リポ酸
💊 特徴:水溶性・脂溶性の両方で働くユニークな抗酸化物質
🔹 効果:糖代謝改善・疲労回復・抗炎症
✅ 摂取目安:100〜600mg/日
5. アスタキサンチン
💊 特徴:カロテノイドの一種で、ビタミンEの約500倍の抗酸化力
🔹 効果:紫外線ダメージ防止・眼精疲労改善・筋肉回復
✅ 摂取目安:4〜12mg/日
6. レスベラトロール
💊 特徴:赤ワイン由来のポリフェノールで、長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化
🔹 効果:アンチエイジング・血管保護・抗炎症
✅ 摂取目安:100〜500mg/日
7. カテキン(EGCG)
💊 特徴:緑茶由来のポリフェノールで、強力な抗酸化作用を持つ
🔹 効果:抗菌・脂肪燃焼・血糖値安定
✅ 摂取目安:300〜500mg/日
🔹 抗酸化サプリの組み合わせ(相乗効果)
- ビタミンC + ビタミンE → お互いの抗酸化作用を強化
- コエンザイムQ10 + α-リポ酸 → ミトコンドリアのエネルギー産生をサポート
- アスタキサンチン + ビタミンE → 紫外線対策に最適
- レスベラトロール + カテキン → 血管の健康をサポート
🔹 抗酸化サプリの選び方と注意点
✅ 高品質なものを選ぶ(添加物の少ないもの)
✅ 脂溶性成分(ビタミンE・CoQ10・アスタキサンチン)は食後に摂取
✅ 水溶性成分(ビタミンC・カテキン)は1日数回に分けてとる方が良い
✅ 過剰摂取に注意(特にビタミンEやセレンは過剰摂取で害になる可能性)
たくさん一度にとるのではなく、食事からもとることを前提に、サプリメントは補助的にとる方が良い。
🔹 まずは、サプリに頼らない『食事の見直し』
40代以降になると、肌のくすみや疲れやすさが気になりますよね。
それは「酸化ストレス」が一因になっていると言われています。
でも大丈夫!日々の食事でしっかり抗酸化成分を摂ることができます。
『抗酸化サプリメント』の有効成分は、実は日常的に食べる食材に含まれるものが多く、
特に野菜や果物、ナッツ類を意識して食べていると、自然に摂れるものも多くあります。
日常の食材で摂れる抗酸化成分(例)
🍅 ビタミンC(シミ予防) → パプリカ、ブロッコリー、イチゴ
🥜 ビタミンE(ハリUP) → アーモンド、アボカド、カボチャ
🍠 ポリフェノール(疲れ防止) → 緑茶、ココア、ブルーベリー
🥕 βカロテン(乾燥肌対策) → ニンジン、ほうれん草、かぼちゃ
毎日の食事で簡単に取り入れるコツ
✔ 朝食にヨーグルト+ブルーベリー 🥣
✔ ランチにカボチャのスープ 🎃
✔ おやつにアーモンド+ココア ☕
✔ 夕食にニンジン&ほうれん草の炒め物 🥕
「食べるだけでサプリいらず!」と考えると楽しいですよね。
サプリメントには、有効成分以外にも錠剤やカプセルなどの
形状を保つために、『添加物』が入っていることがほとんど。
1日の量は微量であっても、添加物は肝臓で代謝される必要があるので
肝臓への負担が心配です。
サプリメントのメリットとデメリットを考慮し、
それでも、『足りない』と思うときに抗酸化サプリメントを
たまに利用する。
というのが、はんなり堂おすすめの抗酸化サプリメントのとり方です。
*健康維持目的ではなく、抗がん剤治療の補助として、特定の病気の治療をしたい
という場合には、はるかに多くの量が必要となるため食品からだけではとること
は難しくなります。
*治療を目的とする場合には、医師や薬剤師などの専門家にご相談の上、高品質で信頼性
の高いサプリメントをご購入ください。