40代からの私らしいダイエット EP .3

エピソード2でもお話ししたように、私たちの体重は、ホルモンや伝達物質によって無意識の
うちにコントロールされています。



食事をすると、食べ物は消化酵素によって細かく分解され、血液中に入ります。

すると、脳や消化管にメッセージが送られ、膵臓からインスリンが分泌されます。

インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込み、エネルギーを作り出すシステムを働かせます。

また、脳は「満腹になった」というシグナルを受け取ると、「食べるのをやめるように」と指令を出します。

一方で、肝臓は使われなかった脂肪や糖を蓄え、必要なときにエネルギーとして補給できるようにします。

これらの仕組みは、私たちの意志とは関係なく、無意識のうちに行われています。
しかし、この情報伝達のバランスが崩れると、

  😔 食べたばかりなのにすぐに空腹を感じる

  😔 使うべき脂肪をエネルギーにできず蓄えてしまう

  😔 食欲をコントロールする信号が正しく働かず、体重が増えたり病気になりやすくなる

といった問題が起こります。

エピソード2では、血糖値の急激な上昇や下降を防ぐために「グリセミックインデックス(GI値)の低い食品を選ぶこと」
を紹介しました。今回は、『糖』に焦点を当て、

👀 最も注意すべき 「糖」 について

👀人工甘味料の害

詳しく説明していきます。



最も注意すべき代謝を狂わせる「異性化糖」

『白砂糖は体に悪い』と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

でも、その白砂糖よりも体に悪影響を及ぼす糖分が実はあるのです。
それは『異性化糖』


異性化糖とは、異性化糖は、主にトウモロコシ🌽 や ジャガイモ🥔 などのでんぷんから作られます。


特に、とうもろこしでんぷんから作られたものが『コーンシロップ』と呼ばれ、
ブドウ糖が主成分で果糖ブドウ糖液糖よりも甘さは控えめになります。
(ただし、化学処理されて作られた糖であることには変わりありません)

異性化糖の製造方法


🧪デンプンを加水分解してブドウ糖(グルコース)にする。

🧪グルコース異性化酵素を加えて、一部を果糖(フルクトース)に変える。



日本では、果糖の含有率の違いから
果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、高果糖液糖  などと呼ばれていますが
これらは全て、でんぷんを化学処理して作られた糖です。

異性化糖は砂糖より安価で、甘味が強く、液体なので加工しやすいため、多くの食品に使われています。

異性化糖が使われている食品

1. 清涼飲料水 🥤

  • 炭酸飲料(コーラ、サイダーなど)
  • スポーツドリンク
  • フルーツジュース(果汁入り飲料)
  • 甘い缶コーヒー、乳酸菌飲料 


2. 菓子類  🍰

  • ガム、キャンディー、グミ
  • チョコレートやクッキー
  • 和菓子(ようかん、ゼリー菓子など)
  • アイスクリームやシャーベット


3. 加工食品 🥯

  • ケチャップ、ソース、ドレッシング
  • インスタント食品(カップ麺のスープなど)
  • パン、菓子パン
  • ヨーグルト(加糖タイプ)


4. アルコール飲料 🍺

  • チューハイ、缶カクテル
  • 一部の発泡酒やリキュール類



成分表示には、「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」という名前で表示されることが多く、購入するとき
には、成分表示を見てみましょう。

異性化糖がなぜ悪い?

異性化糖が使われている商品は、上記のリストにあるように超加工食品であることが多く
他にも添加物が多く含まれるものが多い商品ばかりです。

それだけではなく、異性化糖自体が、脳の正常な判断を狂わせ(依存になりやすい)たり、
代謝を狂わせて脂肪が蓄積されやすい体を作ってしまうのです。



異性化糖が健康に悪影響を及ぼすとされる原因5つ

⚠️ 脂肪肝になりやすい

異性化糖に多く含まれる果糖は、肝臓でしか代謝されません。摂りすぎると肝臓が処理しきれず、
脂肪として蓄積され脂肪肝のリスクが高まります。

⚠️ 血糖値の急上昇を引き起こす

果糖は直接血糖値を上げにくいですが、インスリン抵抗性(インスリン受容体の感受性低下)を引き起こしやすく、
長期的に見ると糖尿病のリスクが高まります。
また、異性化糖にはブドウ糖も含まれており、血糖値の急上昇を招くことがあります。

⚠️ 肥満の原因になりやすい

果糖は満腹中枢を刺激しにくく、「食べすぎ」を引き起こしやすいです。
また、脂肪として蓄積されやすいため、肥満のリスクが高まります。

⚠️ 生活習慣病のリスクを高める

異性化糖の過剰摂取は、高血圧、脂質異常症(悪玉コレステロールの増加)、動脈硬化など
心血管系の病気のリスクを高めるとされています。

⚠️ 依存性がある

甘さが強く、脳の報酬系を刺激するため、中毒性があるといわれています。
ジュースやお菓子に多く含まれており、ついつい摂りすぎてしまう原因になります。



『砂糖』よりもまずは『異性化糖』を食事から排除する

「砂糖は体に悪い」と聞いたことがあるかもしれませんが、白砂糖自体は体内でブドウ糖と果糖に分解され
エネルギー源として利用されます。


もちろん摂りすぎると血糖値が上昇しますが、普通の食事で白砂糖を何十グラムも摂ることはあまりありません。

例えば、コーヒーにスプーン1杯の砂糖を入れるだけでも十分甘く感じますよね。

しかし、問題なのは「異性化糖」と呼ばれる甘味料が多く含まれた超加工食品や清涼飲料水、缶コーヒーなどです。

例えば、甘い缶コーヒー(カフェオレなど)には、角砂糖10個分ほどの糖分が含まれていることもあります。

普段の食事では考えられないほどの糖分を無意識に摂取してしまう可能性があるため、注意が必要です。








異性化糖は、私たちの体の正常な代謝には全く必要のない『糖』です。

精製された白い砂糖を避ける前に、まずは『異性化糖』を避けるようにしましょう。



カロリーオフ!!で使われる人工甘味料は脳内撹乱物質!


ダイエットを意識してアスパルテームのような人工甘味料を使ったカロリーオフ・低カロリー商品を利用する
方もいらっしゃるでしょう。

でも、『低カロリー食品』は実は、長期的に考えるとかえって体の代謝システムや食欲コントロールシステムを
狂わせてしまいます。


低カロリー食品では痩せなるどころか、かえって食べる量やカロリーを増やしてしまう理由をご説明したします。

1. 人工甘味料がインスリンを刺激する可能性

通常、甘味を感じると、体は「糖が入ってきた」と判断し、インスリンを分泌する準備をします。

しかし、アスパルテームのようなカロリーゼロの甘味料では、実際には血糖値が上がりません。

このとき、脳と体は「甘いものを食べたのに血糖値が上がらない」という矛盾を感じます。

その結果:

  • インスリンが分泌されるが、血糖が供給されないため低血糖状態になることがある
  • 低血糖になると、体は「もっと食べろ!」と空腹感を強める

つまり、人工甘味料を摂ることで食欲が増し、結果的にカロリーを余分に摂取してしまう可能性があります。


2. インスリン抵抗性との関係

頻繁に人工甘味料を摂取し、何度もインスリンが分泌されると体がインスリンに鈍感になる
(インスリン抵抗性)ことが考えられます。



インスリン抵抗性が上がると:

  • 血糖値を下げるのにより多くのインスリンが必要になる
  • インスリンが増えると、脂肪が蓄積されやすくなる
  • さらに血糖の乱高下が起こり、空腹を感じやすくなる

これにより、食欲が暴走しやすくなり、結果的にカロリーオーバーにつながる可能性があります。

3. 脳の報酬系の影響

甘味は、脳の「報酬系」(ドーパミンを分泌する仕組み)を刺激します。

しかし、人工甘味料では実際にはエネルギーを作り出すブドウ糖が入ってこず、脳の
エネルギーとしては使われません。

すると、脳が「満足できない」と
判断し、より多くの食べ物を求める可能性があります。

この影響で:

  • 「もっと甘いものを食べたい!」という欲求が強くなる
  • 食事量が増えたり、カロリーの高いものを求める行動につながる




4.「カロリーオフ食品」や「低カロリー食品」が代謝を下げる!

人工甘味料が使われた食品には、多くの添加物が含まれています。

これらは肝臓や腎臓で処理されますが、
毎日摂ると負担がかかり、体の解毒機能が弱ってしまうことも。

さらに、加工された「カロリーオフ食品」や「低カロリー食品」には、健康に必要な栄養素が不足しがちです。

栄養が足りないと、体はエネルギーを節約する「省エネモード」になり、代謝が落ちやすくなります。


その結果、痩せにくい体になってしまうことも。

「ヘルシーそうだから」と選ぶ前に、本当に体に必要な栄養が摂れているかを意識してみましょう!



結論

アスパルテームなどの人工甘味料は、インスリンの分泌を刺激することで、かえって空腹感を強めたり
食べる量を増やしてしまう可能性があるということです。

また、インスリン抵抗性を高めたり、脳の報酬系を刺激しすぎることで、カロリー摂取のコントロールが難しくなることも考えられます。



アスパラテームの脳内伝達物質に影響への影響 

🧪 アスパルテームが脳内の神経伝達物質に影響を与える可能性について、いくつかの研究が報告されています。


例えば、マウスを用いた研究では、アスパルテームの摂取が脳の扁桃体における神経伝達物質のシグナル伝達を変化させ
不安行動の増加が観察されたことが報告されています。

また、アスパルテームは体内でアスパラギン酸やフェニルアラニンに分解され、これらは神経伝達物質として機能します。


特にアスパラギン酸は興奮性神経伝達物質であり、過剰な摂取は神経細胞に障害を与える可能性が指摘されています。 

ただし、これらの影響は主に動物実験に基づいており、ヒトにおける影響についてはさらなる研究が必要とされています。

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