春と臓腑の関係②〜肝と爪

春は「肝」の季節。あなたの爪、大丈夫ですか?


春は、中医学で「肝(かん)」の働きが活発になる季節。

でも、肝の状態って、目に見えないもの。じゃあどうやって気づけばいいの?と疑問に思う方も多いはず。

(中医学でいう肝の状態がいい悪いというのは、肝機能を指すのではありません)

実は、肝の不調は、私たちの体の“ある部分”に表れているのです。

それが、前回ご紹介した「目」や「筋(すじ)」、そしてもうひとつ大事なのが 「爪」 です。

中医学では、「肝は血を蔵し、その状態は爪に現れると考えられていて、
爪の色・形・硬さなどを見れば、肝の健康状態がある程度わかると言われています。

とくに40代以降の女性は、ホルモンバランスや血の巡りの変化が出やすい時期。

「最近、爪が割れやすい」「二枚爪になる」「爪が白っぽい、筋が入る」

そんなお悩みがある方は、もしかすると肝の働きが弱っているサインかもしれません。

今回のコラムでは、爪を通してわかる肝の状態と、中医学的にできるケア方法について、わかりやすくご紹介していきます。


肝の血と爪の関係

「肝は血を蔵す」

  • 肝は血液を蓄え、全身に適切に供給する働きを持ちます。
  • 爪は「筋(きん)」の一部とされ、肝の血によって栄養されます。

つまり、肝の血が充実していれば、爪は丈夫でツヤがあり、健康な状態を保てるのですが、肝の血が不足すると
爪にトラブルが現れます

肝の不調と爪に現れる症状

肝血不足(かんけつぶそく)爪がもろくなる

肝の血が不足すると、爪に十分な栄養が届かず、爪がもろくなったり変色したりします。

症状:

  • 爪が割れやすい、ひびが入りやすい
  • 爪が薄く、白っぽい
  • 爪の成長が遅い
  • 爪に筋(縦線・横線)が入る


原因:

  • 睡眠不足
  • 栄養不足(特に鉄分・ビタミンB・タンパク質不足)
  • 貧血
  • 過労

対策:

  • 肝血を補う食事を摂る(レバー、ほうれん草、クコの実、黒ゴマ、ナッツ類)
  • 睡眠をしっかりとる(夜11時~3時は肝の血を補う時間)
  • ストレスを減らす(リラックスすることで血の巡りが良くなる)

肝血瘀滞(かんけつおたい)爪の色が悪くなる

肝の血が滞ってうまく巡らないと、爪の色が悪くなったり、黒ずんだりします。

症状:

  • 爪の色が紫がかっている、黒ずんでいる
  • 爪がでこぼこしている
  • 爪が変形している

原因:

  • 血行不良(運動不足、冷え)
  • ストレスによる「気滞(気の流れの停滞)」
  • 長時間のデスクワーク

対策:

  • 血行をよくする運動(ウォーキング、ストレッチ)
  • 温かいものを食べる(生姜、シナモン、黒糖など)
  • ストレスを発散する(深呼吸、ヨガ、瞑想など)


③肝火上炎(かんかじょうえん)→爪が赤みを帯びる

ストレスや怒りが溜まると、肝の気が上に昇り、熱を持つ状態(肝火)になります。
すると、爪が赤くなったり、炎症を起こしやすくなります。

症状:

  • 爪が赤く、炎症を起こしやすい
  • 爪の周りが腫れやすい
  • 爪が割れやすく、伸びるのが早い

原因:

  • 強いストレス、怒りやイライラ
  • アルコール、辛いものの摂りすぎ
  • 睡眠不足

対策:

  • ストレスを減らす工夫をする(アロマ、マッサージ、ゆったりした時間を作る)
  • 肝の熱を冷ます食べ物を摂る(菊花茶、緑茶、セロリ、ゴーヤなど)
  • アルコールや刺激物を控える

肝と爪を健康に保つ方法

肝血を補う食事をする

  • 鉄分豊富な食べ物(レバー、ほうれん草、ひじき、赤身の肉)
  • 目と肝に良い食べ物(クコの実、黒ゴマ、ブルーベリー)
  • 爪を強くする栄養素(ビタミンB群、亜鉛を含むナッツ、卵、海藻類)

睡眠をしっかりとる

  • 夜11時~3時は肝が血を補う時間 → 早めに寝ることが肝の健康を守る
  • 寝る前にスマホやパソコンを控え、目を休める

適度な運動をする

  • 血行を良くすることで、肝の血の巡りを促進 → 爪も健康になる
  • ウォーキング、軽いストレッチ、ヨガが効果的

ストレスを溜めない

  • イライラや怒りは肝の負担になる!(怒りと肝の関係については次回ご紹介いたします)
  • リラックスする時間を持ち、深呼吸やマッサージで気の流れを良くする

爪の健康状態をチェックする方法

爪は「肝の血」の状態を映す鏡と言われており、爪を観察することで体の健康状態、特に肝の働きや血の流れ**を知ることができます。

以下のポイントをチェックすることで、自分の健康状態を簡単に確認できます!

1. 健康な爪の特徴

健康な爪は

色が薄いピンク色をしている

適度な厚みと弾力がある

表面が滑らかでツヤがある

縦線や横線がほとんどない

割れたり、欠けたりしにくい

爪の伸びるスピードが適度
(1ヶ月で2~3mmほど)

2. 爪の異常でわかる健康状態

爪の色の変化

爪の色が健康的でない場合、血の巡りや肝の働きに問題がある可能性があります。

🔍チェック方法:

爪を軽く押してみて、すぐにピンク色に戻るか確認する。
戻るのが遅い(3秒以上かかる)場合、血の巡りが悪い(血行不良)また血が不足している可能性あり!

②爪の質(硬さ・厚み)


爪が弱い場合、肝の血を補う食事(レバー、ほうれん草、黒ゴマ、ナッツ類)を意識しましょう。


縦線・横線の有無

🔍チェック方法:


爪を光にかざして、表面の凹凸を確認。

縦線は軽度の肝血不足や老化、乾燥、横線は大きなストレスの影響を示す。



④爪の形の変化

🔍チェック方法:

爪の断面を横から見て、異常に反っていないか確認。
鉄分不足の人はスプーン状になりやすい。

爪の伸びるスピード

🔍チェック方法:

1ヶ月間で爪がどれくらい伸びるか観察する(通常2~3mm程度)。
極端に遅い or 早い場合、肝のはたらきをサポートする食生活や生活習慣を!

🔍さっそく自分の爪をチェックしてみよう!

✅ 爪の色は健康的?
✅ 爪の割れやすさは?
✅ 爪に線や凹凸はない?
✅ 爪の形は正常?
✅ 爪の伸びるスピードは適切?

もし異常があれば、生活習慣を見直してみてください!
爪を通じて、自分の「肝」の健康をチェックする習慣をつけると、体調管理がしやすくなります✨


ネイルが爪の健康に与える影響

「ネイルで爪の先まで綺麗に」—でも、ちょっと待って。爪の健康、見落としていませんか?

最近では、サロンでのジェルネイルやセルフネイルを楽しむ女性が増えています。

自分らしくおしゃれを楽しむことは素敵なことですよね。でも、ネイルをしていて「爪が薄くなった」「割れやすくなった」と感じたことはありませんか?

上記でご紹介したように爪は健康のバロメーター”とも言われるほど、体の内側の状態を映す鏡のような存在。特に、東洋医学では「爪」と「肝」には深い関わりがあると考えられており、肝の働きが弱ると爪にも影響が出やすいのです。

ネイルによって起こりやすいトラブル

① 爪が薄く、割れやすくなる

(中医学)

  • 爪が割れやすい=「肝血不足(かんけつぶそく)」のサイン
  • ネイルを頻繁にすることで、爪に十分な血と栄養が行き渡らず、薄くなる可能性がある

(現代医学

  • ジェルネイルやアクリルネイルの除去時に、爪の表面(角質層)が削られる
  • 頻繁なリムーバー(アセトン)の使用で爪が乾燥し、もろくなる

対策 
✔️ ネイルをオフした後は爪の保湿をしっかりする(ネイルオイルやハンドクリーム)
✔️ 鉄分・ビタミンBを含む食事(レバー、ナッツ、黒ゴマ、卵)を摂取


② 爪の血行が悪くなり、色がくすむ

(中医学)

  • 爪の色が悪い(紫っぽい、青白い)=血流が滞っている「瘀血(おけつ)」の可能性
  • 長期間ネイルで爪を覆うと、気血の巡りが悪くなり、血行不良になる

(現代医学)

  • ネイルが爪を覆い、酸素供給が低下
  • 爪の本来の血流や新陳代謝が滞ることで、血色が悪くなる

対策 

✔️ ネイルの合間に爪を休ませる期間(1〜2週間)をもつ
✔️ 指先をマッサージして血行を良くする(お湯につける、爪揉み健康法)
✔️ 適度な運動やストレッチで全身の血流を改善


③ 爪が乾燥し、縦線が増える

(中医学)

  • 爪に縦線が増える=「肝の血が不足」または「ストレスによる気滞(きたい)」のサイン
  • ネイルを続けることで、爪が乾燥し、血の巡りが悪くなりやすい

(現代医学)

  • ネイルリムーバー(アセトン)が爪の水分・油分を奪う
  • 紫外線や洗剤の影響でさらに乾燥し、縦線や割れやすさが悪化

対策 
✔️ ネイルオイルやハンドクリームで爪の乾燥を防ぐ
✔️ 水仕事のときは手袋をつける
✔️ ストレスを減らす(瞑想・深呼吸・趣味の時間を作る)


ネイルをしながら爪の健康を守る方法

① 「ネイルオフ期間」をつくる

  • 2〜3ヶ月に1回は、ネイルを休ませる期間を設ける(最低でも1週間)
  • ネイルをしない期間に、爪の補修・保湿ケアを徹底する

② 爪を保湿する習慣をつける

  • ネイルオイル(ホホバオイル・アルガンオイル)で爪の乾燥を防ぐ
  • ハンドクリームで爪周りの血行を良くする

③ 爪に良い食事を心がける

  • 肝血を補う食材:レバー、ほうれん草、クコの実、黒ゴマ、卵
  • 爪の強度を高める食材:ナッツ類(アーモンド・くるみ)、豆類、魚

④ 指先の血行を良くする

  • 手や指のマッサージ
  • 湯船につかることで全身の血行を促進

まとめ

ネイルは爪の健康に悪影響を及ぼす可能性があるが、ケア次第で防げる

✅ ネイルを長期間続けると、爪の血行や栄養状態に影響を与え、爪が薄くなる・乾燥する・血流が悪くなるリスクがある
✅ 中医学では、爪の健康=「肝の血の状態」なので、肝を補うケア(食事・血行促進)が重要
✅ 定期的に爪を休ませ、保湿と栄養補給を意識すれば、ネイルを楽しみながら爪の健康も維持できる!


🔍 ネイルをしている人の健康チェック!

☑️ 爪が薄くなっていない?
☑️ 縦線や横線が増えていない?
☑️ 爪の色が紫がかっていない?
☑️ 爪が割れやすくなっていない?

もし当てはまる項目が多ければ、「ネイル休憩期間」を設けて、肝の血を補う食事やケアを取り入れましょう!

健康的に美しい爪を保つために、上手にネイルと付き合っていくことが大切ですね💅✨

お問い合わせ

お問い合わせ/カウンセリングのご予約、心よりお待ちしております。電話・メール・LINEにて受け付けておりますのでお気軽にご連絡くださませ。