
最近は「低糖質ダイエット」が人気で、炭水化物を避ける人も増えています。
極端な人では、パンやパスタだけではなく、お米を食べないという方も
でも、本当に炭水化物って悪いものなのでしょうか?
今日は、炭水化物について改めて知っておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。
炭水化物ってどんな栄養?
炭水化物は、ごはん・パン・麺類などの主食や、じゃがいも・さつまいもなどの芋類に多く含まれている栄養素です。実は、炭水化物は大きく2つに分かれます。
- 糖質:体のエネルギー源となるもの。体の中でブドウ糖に分解され、脳や筋肉を動かす力になります。 大きく、単糖類・二糖類・複
- 合糖質に分けられます。
- 食物繊維:エネルギーにはなりませんが、便通を整えたり、腸内環境を良くしてくれる大切な成分です。

食物繊維のうれしい働き
食物繊維には以下のような働きがあります。
- 便のかさを増やして、便秘の改善に役立つ
- 腸内細菌のバランスを整えて、お腹の調子をサポート
- 糖の吸収をゆっくりにして、血糖値の急上昇を防ぐ
- 余分なコレステロールを排出し、生活習慣病の予防にも
🌿 水溶性食物繊維(腸内環境を整え、血糖値やコレステロール値を抑える)

🌾 不溶性食物繊維(便のかさを増やし、腸を刺激して排便を促す)

炭水化物で太るって本当?
確かに、糖質をとりすぎるとインスリンが多く分泌され、余った糖が脂肪として体にたまりやすくなります。
そのため「太りやすい」と感じる人も多いのです。
甘いものを控えているのに体重が減らない場合、実はおせんべい・芋・パンなどの炭水化物が多すぎるのかもしれません。
また、中性脂肪が高い方も、実は「脂」よりも「糖質」の摂りすぎが原因のことが多いです。
糖質を抜きすぎるのもNG
炭水化物は、体にとって効率の良いエネルギー源です。
まったく糖質をとらない生活を続けてしまうと、便秘や疲れ、集中力の低下などの不調につながることも。
特に日中には炭水化物から速やかにエネルギー補給をすることで脳も体もしっかりと動くことができます。
糖質制限だからといって、炭水化物を極端に減らしタンパク質をしっかりとっていても、エネルギー不足では体がうまく働いてくれません。
バランスよく、適量の炭水化物をとることが大切です。
目安は、食事の50%程度、お米をしっかりと食べること。🍚
パスタやラーメンは炭水化物が多くなってしまいがちなので注意しましょう。
炭水化物、特に複合糖が不足すると体が使えるエネルギーが不足し、低血糖になったり、脳の栄養不足で集中力が低下したりと、健康に影響が出てしまいます。
補足ポイント 💡
食べる順番や食べ合わせ(野菜やたんぱく質と一緒に)も血糖値のコントロールに効果的です。
単糖や二糖類は、加工食品や甘い飲み物によく含まれ、すぐ血糖値が上がりやすいため、糖尿病や肥満リスクを高めることがあります。
複合糖質は、食物繊維が豊富なものを選ぶと、血糖値の上昇がゆるやかで、満腹感も持続しやすいです。
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