「40代からの眠りが浅い…それ、体と心からのサインかもしれません」

最近、「寝ても疲れがとれない」「夜中に何度も目が覚める」と感じることはありませんか?
40代を過ぎると、ホルモンバランスの変化やストレス、生活リズムの乱れなどにより、若いころのように“ぐっすり眠る”ことが難しくなってきます。
眠りの浅さは、単なる年齢のせいではなく、
体のリズムや心の疲れ、日常の小さな習慣の積み重ねによることが多いのです。
まずは、あなたの「眠りぐせ」をチェックしてみましょう。
気づかないうちに、睡眠を妨げている習慣が見えてくるかもしれません。
目次
🌙 あなたの「眠りぐせ」チェックシート
あなたの睡眠、こんなことはありませんか?
あてはまる項目にチェックを入れてみましょう。
⬜ 朝起きた時に、十分に寝た感じがしない
⬜ 夜中に起きて、そのまま眠れないことがある
⬜ 起きたい時刻よりも1〜2時間早く目が覚めてしまう
⬜ 夕方以降にコーヒーや紅茶を飲む習慣がある
⬜ 寝る前にお酒を飲む(お酒がないと眠れない)
⬜ 寝る直前までスマホ・タブレット・テレビを見ている
⬜ 寝室と居間が同じ空間である
⬜ 朝起きてもカーテンを開ける習慣がない
⬜ 昼間は座って過ごす時間が多い
⬜ 寝室の照明が白く明るい電球である
⬜ 眠れない時、布団の中で長く過ごしてしまう
⬜ 昼寝を30分以上することが多い
⬜ 部屋着とパジャマを分けていない
⬜ 熱いお風呂(40度以上)が好き
⬜ うまくいかないと「睡眠不足のせいかも」と思う
⬜ 「今日も眠れないかも」と不安になることがある
⬜ 夕食から2時間以内に寝ることが多い
⬜ 週末は平日より1時間以上遅く起きる
⬜ 怖い夢(追われる・落ちるなど)をよく見る
チェックが多いほど、「眠りの質」が下がっているサインです。
いくつか当てはまった方は、少しずつ眠りのリズムを整えていきましょう。
🌙 あなたの眠りぐせタイプ診断
チェックの数が多かった項目の特徴から、
あなたの「眠りの質を下げている原因タイプ」を見ていきましょう。
🕰️ ① 生活リズム乱れタイプ
該当項目:
・週末に平日より1時間以上遅く起きる
・朝カーテンを開けない
・昼寝を30分以上する
・夕食から2時間以内に寝る
👉 特徴
体内時計が乱れ、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌リズムが崩れやすいタイプ。
眠る時間・起きる時間が一定していないため、睡眠の「深さ」が浅くなります。
💡 アドバイス
・朝起きたらまずカーテンを開けて朝日を浴びる
・就寝・起床時間を毎日1時間以内にそろえる
・昼寝は20〜30分以内に(午後3時まで)
☕ ② 習慣刺激タイプ
該当項目:
・夕方以降のカフェイン(コーヒー・紅茶)
・寝る前のお酒
・寝る直前までスマホ・テレビ
👉 特徴
寝る前の刺激が、脳を「まだ起きている状態」にしてしまうタイプ。
一見リラックスしているようでも、脳は興奮して寝つきが悪くなります。
💡 アドバイス
・カフェインは15時までに
・お酒は“寝るため”ではなく“楽しむため”に(寝る3時間前まで)
・スマホは「ナイトモード」+照明を橙色に変えて
🛏️ ③ 環境ストレスタイプ
該当項目:
・寝室と居間が同じ
・照明が白く明るい
・部屋着とパジャマが同じ
・熱いお風呂が好き
👉 特徴
眠りのための環境が「休息モード」になっていないタイプ。
体は疲れていても、脳や神経がリラックスしづらい状態です。
💡 アドバイス
・寝室はできるだけ「眠る専用空間」に
・照明は暖色(オレンジ色)に
・お風呂は38〜39℃でゆったり10〜15分
・「パジャマに着替える」が“睡眠スイッチ”になります
💭 ④ 不安・緊張タイプ
該当項目:
・夜中に目が覚めて眠れない
・早朝に目が覚める
・「眠れないかも」と不安になる
・怖い夢をよく見る
👉 特徴
自律神経のうち「交感神経」が優位になりやすく、心と体が休まりにくいタイプ。
まじめで頑張り屋さんに多い傾向があります。
💡 アドバイス
・寝る前に深呼吸やストレッチで副交感神経をONに
・「眠れない」と思ったら、一度布団を出て照明を落とした部屋で軽く読書を
・「眠らなきゃ」より「横になって休めばOK」という気持ちで
🩺 ⑤ からだリズム低下タイプ
該当項目:
・昼間の活動が少ない
・「睡眠不足が原因」と感じることが多い
・朝すっきり起きられない
👉 特徴
加齢やホルモン変化によって「睡眠を支える体のリズム」が低下しているタイプ。
体温リズムや代謝が低下して、自然な眠気が起きにくくなっています。
💡 アドバイス
・軽い運動(15〜30分のウォーキング)を毎日
・朝食でたんぱく質と温かい汁物を
・日中に“太陽の光”をしっかり浴びて体内時計を整える
🌼 まとめ
睡眠の質を上げる一番のコツは、
「薬やサプリに頼る前に、眠るためのリズムを整えること」。
ひとつでも気づいた習慣を変えていくことで、
あなたの“眠りの質”は少しずつ、でも確実に変わっていきます。
🌿温灸で睡眠の質を上げる!
当薬局でもお取り扱いのある、「邵氏温灸器(しょうしおんきゅうき)」は
モグサを炭化させて煙が出ないようにした固体に松節エキスとシナモンエキスを加えた温灸剤です。
身体を温める効果が一層期待できます。
自然の木を使っているので身体にやさしく、ご高齢の方から子供様まで安心して使っていただけます。

① 自律神経を整える
温灸の温かさは、皮膚の下の毛細血管や神経をやさしく刺激します。
これにより副交感神経(リラックス神経)が優位になり、心身が自然と「休むモード」に切り替わります。
- 現代人はストレス・スマホ・夜の明るい光などで交感神経が優位になりがち。
- 温灸による温熱刺激は「副交感神経」を高め、心拍・血圧が落ち着き、眠りに入りやすくなります。
💡漢方的には:「気」の流れを整える作用
→ 気の滞り(気滞)やストレス性の不眠にも有効。
② 深部体温のリズムを整える
人が自然に眠るためには、体の深部体温(体の中の温度)が下がることが必要です。
温灸をすると一時的に体温が上がりますが、その後、体が放熱しようとして深部体温が下がります。
この「体温の下がり」が眠気を引き出し、深い睡眠につながります。
特に効果的なタイミング:
→ 寝る30〜60分前の温灸
(例:お腹・腰・足首・背中などに温灸するのがおすすめ)
③ 血流を促進して冷えを改善
冷えがあると、脳も体も「警戒モード」のままで眠りにくくなります。
温灸の温熱効果で毛細血管が広がり、手足の血流が改善すると、体が「安心して眠る準備」を始めます。
- 手足がポカポカすると、体がリラックスしやすくなる
- 冷え性・月経不順・更年期の睡眠トラブルにも◎
💡漢方的には:「陽気を補う」「腎を温める」
→ 腎陽虚(冷え・夜間頻尿・疲れやすい)タイプの不眠に良い。
④ コリをほぐし、緊張をゆるめる
首・肩・背中のコリやこわばりは、睡眠の質を下げる原因の一つです。
温灸で筋肉がやわらぐと、血流が改善し、脳への血液循環もスムーズになります。
これが「頭がスッと軽くなる」「寝つきがよくなる」感覚につながります。
⑤「脳のリセット」を助ける
近年の研究では、睡眠中に脳の中の老廃物(βアミロイドなど)を排出するグリンパ系(Glymphatic system)が注目されています。
簡単に説明すると、「脳の中のゴミを流す排水システム」です。
温灸による血流促進は、脳の血液循環やリンパの流れも助けるため、睡眠中の脳の掃除(デトックス)がスムーズになります。
→ 結果として「翌朝のスッキリ感」や「集中力の回復」につながります。

