「夜中にハッと目が覚めてしまう」
「夢ばかり見て、朝起きても疲れが残っていてすっきりしない」
40代後半から50代にかけて、若い時とは違う『眠りの変化』を感じている方は少なくありません。
仕事、家庭、親の介護、これからの人生設計……考えることが増えるゆらぎ世代は
気づかないうちにストレスをため込みやすい時期でもあります。
「ストレスを減らさなきゃ」とわかっていても、原因そのものをすぐになくすのは難しいもの。
忙しい毎日の中で、十分な睡眠時間をとるのも簡単ではありませんよね。
そこで今日は、「眠っている時間の長さ」よりも「眠りの質」に目を向けてみませんか?というお話です。
実は、短い時間でもしっかり深く眠れれば、心と体はきちんと回復してくれるのです。
なぜ夜中に目が覚めたり、夢ばかり見てしまうの?
眠りには、脳が休んでいる「ノンレム睡眠(深い眠り)」と、体は休んでいても脳が活動している「レム睡眠(浅い眠り)」があり、一晩のうちに何度かこの2つをくり返しています。
ストレスを抱えていると、このレム睡眠のときに、昼間の出来事や心配ごとが頭をよぎりやすくなります。
すると神経が興奮し、
- ● そのまま目が覚めてしまう
- ● 夢を見続けて、深いノンレム睡眠になかなか入れない
ということが起こりやすくなるのです。
「深い眠り」が少なくなると、体に何が起こる?
ノンレム睡眠がしっかり取れないと、実はその間にしかできない、体にとって大切な働きが十分に行われなくなります。
- ● 成長ホルモンの分泌が減る → 疲労回復が遅れ、免疫力が低下したり、お肌のコンディション悪化につながる
- ● GABA(ギャバ)の合成が減る → 抗ストレス作用があるとされるGABAが作られにくくなり、心を落ち着かせる働きが弱まる
つまり、深く眠れない夜が続くと、体だけでなく「ストレスに対する耐性」まで落ちてしまうのです。
眠りの質が悪くなると、悪循環に!
- ● 深い眠りが取れない
- ● 疲れが取れず、ストレスへの抵抗力が落ちる
- ● ちょっとしたことで精神的なダメージを受けやすくなる
- ● そのストレスが、また夜の眠りを浅くする
……このように、「浅い眠り」と「ストレス」は互いに影響し合い、悪循環を作ってしまいます。
昼間の不調や気分の落ち込みをなくしたいなら、まず整えたいのは夜の眠りの質。
ここに手をつけることが、実は一番の近道なのです。
夜は、誰にも邪魔されない「自分だけの時間」
考えてみれば、眠っている間だけは、日中のストレスから完全に離れられる、数少ない「自分だけの時間」です。
どうせ夢を見るなら、楽しい夢を見たいですよね。
昔好きだった人に再会する。憧れの推しに会いに行く。
――現実には叶わないことでも、夢の中でなら会うことができます。
そしてこれは、単なる気分の話ではありません。
脳にとっては、夢の中の出来事も「幸せで満たされた時間」として感じられ、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやオキシトシンがしっかり分泌されることがわかっています。
つまり、良い夢を見られるくらい深く、心地よく眠れることそのものが、心と体を幸せで満たしてくれるのです。
そのためにも、ストレスで神経が高ぶったまま浅い眠りに入ってしまうのはもったいないこと。
安心して深く眠り、楽しい夢の続きを見られるような夜を、取り戻していきましょう。
眠りの質を底上げする、生薬「ジャコウ(麝香)」
漢方の世界には、古くからストレスによる睡眠の乱れに用いられてきた生薬があります。
それがジャコウ(麝香)です。

ジャコウは、ストレス性の睡眠障害を改善する働きをもつとされる生薬で、次のようなお悩みに寄り添います。
- ● 夜中にハッと目が覚めてしまう
- ● 夢ばかり見て、ぐっすり眠った感覚がない
- ● 眠っても疲れが抜けない
先ほどお伝えしたように、これらは「ストレスによってレム睡眠時に神経が興奮し、深いノンレム睡眠に入りにくくなっている」サインです。
ジャコウは、そうした神経の高ぶりに働きかけ、深い眠りへと導く手助けをしてくれる生薬として知られています。
今日からできる、小さな一歩
眠る時間を今すぐ増やすのは難しくても、「眠りの質」に目を向けることならできます。
- 寝る前はスマートフォンから少し離れて、頭を休める時間をつくる
- 眠れない夜が続くときは、無理に「寝なきゃ」と焦らない
- 体質に合った漢方薬で、内側からストレスへの耐性を整える
眠りは、我慢して手に入れるものではなく、整えることでおのずと深くなっていくものです。まずは今夜、いつもより少し早めに、心をゆるめる時間をつくってみませんか。
