寒くなると血圧が高くなる・・そんな方もいらっしゃるでしょう。
『冷え』と血圧は密接な関係があります。
今日は、血圧と冷えとの関係をご説明いたします。
冷えが血圧を高くする理由
東洋医学では、冷えが体内の「気（エネルギー）」「血（栄養豊富な液体）」「水（体を潤す液体）」
のめぐりを悪くすると考えられています。
このめぐりが悪くなると、血圧に影響するのです。
『冷え』によって起こる体の症状
- 血管の収縮
冷えると体温を逃さないように血管が収縮します。
血管が収縮して細くなると、血液が流れる道が狭くなり、流れにくくなります。
このため、心臓が血液を強く押し出さなければならず、結果として血圧が上がります。 - 血流の停滞（瘀血：おけつ）
血液の流れが悪くなることで、体の末端に十分な血が届かなくなります。
この状態は「瘀血」と呼ばれ、体はその不足を補うために血流を増やそうとします。
その結果、血圧が高くなることがあります。 - 自律神経の乱れ
体が冷えると体は体温を保つために血管を収縮させ、血流を中心部に集めようとします。
この反応を主に司るのは交感神経です。冷えが続くと交感神経が過剰に働き、結果として
自律神経のバランスが乱れることがあります。
冷えは自律神経に影響を与え、交感神経が優位になります。
交感神経が活発になると、血管がさらに収縮し、血圧が上がりやすくなります。
対策
- 体を温める
温かい飲み物やスープをとり、体を内側から温めましょう。生姜やシナモンなどの「温性」の食材がおすすめです。 - 血流を良くする
軽い運動やストレッチで血液の流れを促進します。４０度前後の温かいお風呂や温灸も良いでしょう。 - 衣類で保温
特に首、手首、足首を温めることで、体全体が冷えにくくなります。
東洋医学では「冷えは万病のもと」と考えられています。冷えを取り除くことで、
血圧の安定や健康な体づくりに繋がります。
『血流計』で冷えが原因なのかはわかる！
『冷え』が原因で血圧が高くなっているのかは、『血流計』で血圧を測定すること
で簡単にわかります。
この場合には、降圧剤で無理に血圧を下げても、『冷え』が改善することはなく
血圧が低くなることでより、末端まで血液が行き届かずに、より体は『冷える』ことにもつながります。
