スキンケアとして、オイルを取り入れている方もいらっしゃるでしょう。
アロママッサージなどで馴染みのある植物油は、『肌から浸透しやすいもの』と、『浸透しにくいもの』
があります。
植物油が肌にどの程度吸収されやすいかは、使用する植物油の種類や肌の状態によって異なります。
分子構造が小さい植物油は肌に浸透しやすいため保湿効果が高く、
分子構造が大きい油は肌表面に留まりやすく、バリア機能を補う役割を果たします。
以下に、いくつかの代表的な植物油の特性を挙げます:
1. 吸収されやすい植物油
- ホホバオイル
ホホバオイルは肌の皮脂に近い組成を持っているため、肌になじみやすく吸収されやすい
オイルです。軽い質感で、脂性肌から乾燥肌まで幅広くご使用いただけます。 - アルガンオイル
ビタミンEや必須脂肪酸が豊富で、吸収が早く、べたつかない軽いテクスチャが特徴です。
お顔のケアに適しています。 - ローズヒップオイル
必須脂肪酸やビタミンAが豊富で、肌への浸透性が高いオイルです。
エイジングケアにも用いられます。
ただし、酸化しやすいため開封後は冷蔵庫に保管し早めに使い切りましょう。
2. 吸収されにくい植物油
- ココナッツオイル
分子が比較的大きく、肌表面に留まりやすい傾向があります。
保湿バリアとして働きますが、場合によっては毛穴を詰まらせることもあります。 - オリーブオイル
重めのテクスチャで、肌に長く留まり、外部刺激から保護する役割をします。
乾燥肌に向いていますが、脂性肌には重たく感じる場合があります。 - シアバター
濃厚な保湿力を持つため、肌に浸透するのではなく、表面を覆って乾燥を防ぐ効果
が強いオイルです。
つけすぎると、ベタつく感じがするため使用量には注意が必要です。
肌への浸透をアップする方法
植物油の吸収を高めたい場合は、以下の方法を試してみてください
- 温めて使用する:油を手のひらで温めると、肌に浸透しやすくなります。
- 湿った肌に塗布する:入浴後や化粧水を使った後に使用すると、吸収率が向上します。
- 適切な量を使う:多すぎる量を塗布すると、肌に浸透しきれず表面に残ることがあります。
ただし、植物油が肌に合うかどうかは個人差がありますので、あらかじめパッチテストを行い
肌トラブルがないか確認してから使用しましょう。