
「がん」と聞くと、どんな気持ちになりますか?
「まだ自分には関係ない」
「なったらどうしよう…」
「家族に迷惑をかけたくない」
50代になると、がんを身近に感じ始める方が増えてきます。
実際に、日本では2人に1人が一生のうちにがんと診断されると言われています。
(国立がん研究センターの統計より)
でも、怖がるだけでは何も変わりません。
「なぜがんができるのか」を知ることが、がんを防ぐ第一歩です。
目次
そもそも「がん」ってどうしてできるの?
私たちの体には、約37兆個もの細胞があります。
毎日新しい細胞が生まれ、古い細胞が役目を終える——このバランスが保たれることで、健康な体が維持されています。
ところが、何らかの原因でこのバランスが崩れ、細胞の遺伝子(DNA)に傷がつくと——
スイッチが壊れた異常な細胞が生まれる
↓
どんどん増え続け、周りの組織を侵していく
↓
血管を通って体の別の場所に移動し、新しいがんを作る
これが「がん」の始まりです。
がんができる3つのステップ
がんが発生するプロセスは、大きく3段階あります。
| ステップ | 名前 | 内容 |
|---|---|---|
| STEP 1 | イニシエーション(開始) | DNAに傷がつき、異常な細胞の「タネ」ができる |
| STEP 2 | プロモーション(促進) | 異常細胞が増えやすい環境が整い、成長し始める |
| STEP 3 | プログレッション(進行) | がん細胞が本格的に広がっていく |
今回は最初のステップ、「イニシエーション」について詳しく見ていきます。
STEP 1「イニシエーション」——がんの”タネ”ができる段階
イニシエーションとは、正常な細胞のDNAが傷つき、異常な細胞が生まれる段階のこと。
私たちのDNAは、毎日さまざまな要因でダメージを受けています。
DNAを傷つける主な原因
🚬 タバコの煙
約60種類以上の発がん性物質が含まれており、肺がん・喉頭がんの大きな原因に。
☀️ 紫外線
皮膚のDNAを損傷し、皮膚がんのリスクを高めます。日焼け対策は「美容」だけでなく「がん予防」でもあります。
🍺 アルコールの飲みすぎ
肝臓でアセトアルデヒドに変換され、DNAを損傷。肝臓がん・食道がん・口腔がんのリスクが高まります。
🍖 焦げた食品・加工食品
焼き肉や揚げ物の焦げには発がん物質が含まれます。
😰 活性酸素(ストレス・老化)
ストレスや加齢によって増える活性酸素は、DNAを酸化させて突然変異を引き起こします。
🦠 ウイルス感染
HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸がんの主な原因。B型・C型肝炎ウイルスは肝がんを引き起こすことも。
🧬 遺伝的要因
家族にがんの方が多い場合、特定の遺伝子変異が関わっている可能性があります。 (例:BRCA遺伝子の変異は乳がん・卵巣がんのリスクを高めます)
実は、体には「自己修復システム」がある
DNAに傷がついても、私たちの体には自動的に修復する仕組みが備わっています。
傷がつく
⏬
修復システムが働く
⏬
元通りに直る
これが正常に機能している限り、がんにはなりません。
問題が起こるのはこんな場合です。
⚠️ ダメージが多すぎて修復が追いつかない
⚠️ 修復ミスが起きてしまう
⚠️ 傷ついた細胞が免疫をすり抜けて生き残ってしまう
「イニシエーション」の段階では、まだがんではない!
ここで大切なポイントがあります。
異常な細胞の「タネ」ができても、すぐにがんになるわけではありません。
この段階では異常細胞が1つ生まれただけ。 体の免疫システムが働いて、排除できることも多いのです。
” がん” になるかどうかは、次のステップ「プロモーション(促進)」で異常細胞が増えやすい環境が整うかどうかにかかっています。
だからこそ「タネができにくい体・育ちにくい環境」を作ることが、がん予防の核心なのです。
50代から始めるがん予防——今日からできること
🚭 禁煙する(最もリスクを下げる習慣)
☀️ 紫外線対策をしっかりする
🥦 抗酸化成分(ビタミンC・ポリフェノール・緑黄色野菜)を毎日とる
🍺 お酒は適量に・休肝日を作る
😴 睡眠をしっかりとり、活性酸素を増やさない
🏥 定期的ながん検診を受ける
まとめ
✅ 日本人の2人に1人ががんになる時代——他人事ではありません
✅ がんは「DNAへのダメージ」から始まる
✅ タバコ・紫外線・活性酸素・ウイルスなどがDNAを傷つける
✅ 体には修復システムがあるが、ダメージが多すぎると追いつかない
✅ 「タネができにくい体」を作ることが最大の予防
「知ること」が、がんから身を守る最初の一歩です。 怖がるより、正しく知って、正しく予防しましょう。
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