マルチビタミンって、飲んだ方がいいの?

~サプリメントを上手に利用するために知っておきたいこと~

マルチビタミンのサプリメントってよく見かけますよね。

「食事だけでは栄養が足りないかも…」と感じて、毎日飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

特に、外食やコンビニごはんが増えがちな忙しい毎日では、手軽に栄養がとれるという理由で人気があります。

でも、最近アメリカで行われた大きな研究から、ちょっと意外な結果が出たんです。


毎日飲んでも、長生きにはつながらない?

2024年4月4日、アメリカの医学専門誌「JAMA Network Open」に、マルチビタミンサプリメントに関する研究が掲載されました。

アメリカの研究機関が、約40万人の大人を対象に、20年以上にわたって調べたところ――

マルチビタミンを毎日飲んでいる人と、飲んでいない人で、寿命に違いはなかったそうです。

  • がんによる死亡
  • 心臓病や脳卒中による死亡
  • 全体の死亡率

これらの点で、サプリを飲んでいる人と、飲んでいない人に差は見られなかったとのこと。

つまり、「健康のために毎日飲んでるけど、実は効果があるかどうかははっきりしない」というのが、今のところの結論なんです。

サプリは、必要な人だけに効果があるかも?

研究チームは、「栄養が偏っている人や、生活習慣病のリスクが高い人には、意味があるかもしれない」とも話しています。

なので、健康のためにサプリをとり入れたい場合は、自分の体に本当に必要なのか
まずは食生活や体調を見直すことが大切です。

気になる方は、ぜひご相談ください。


まとめ

  • マルチビタミンは便利だけど、健康効果がはっきりしているわけではない
  • 栄養バランスを整えるには、まずは食事を見直すことが基本
  • 必要かどうかは、自分の体や生活にあわせて考えるのが大切


今回ご紹介した研究報告は、

この研究は、米国国立がん研究所(NCI)によるもので、約40万人のアメリカ人成人を20年以上にわたって追跡調査したという、大規模で信頼性の高い内容です。

その結果、マルチビタミンサプリメントを日常的に摂取しても、死亡リスク(がん・心疾患・脳血管疾患を含む)を下げる効果は見られなかったと結論づけられました。



健康ために飲んでいるサプリメントが、意味があるかどうか?を確認するには
専門家の意見を聞いてみることをお勧めいたします。


『食医』はあなた自身!

昔の中国では、「食医(しょくい)」と呼ばれる、食事で病気を防ぐ専門家がいました。

その人たちは、なんとお医者さんの中でも一番えらい存在とされていたんです。

そして今、その「食医」の役割をするのは――あなた自身です。

自分や家族の体を守るために、日々の食事を見直していくこと。
それが、現代の「食医」としての大切な役目なんですね。

サプリメントを使うことで、食事で足りない栄養を補えるのは、たしかに便利です。

でもその反面、「サプリを飲んでるから、食事は適当でいいや」と思ってしまう方も、なかにはいるかもしれません。そうなれば、本末転倒。

人の代謝に必要なビタミンやミネラルは、実はそれほどたくさん必要なわけではありません。

毎日の食事からでも、しっかりとることができる量なんです。

だからこそ、まずは日々の食事を大切にすることが、体の調子を整えるうえでいちばん大事です。

サプリメントは、あくまで補助的な役割と考えて、必要なときにうまく活用するのが理想的ですね。


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