健康は血液がカギ!血液サラサラで心筋梗塞・脳梗塞予防に!

「血液サラサラ」ってよく耳にしますよね。

実際に、血液がドロドロの状態になると、血管の中に「血栓」という詰まりができやすくなります。

これが原因で心筋梗塞や脳梗塞が起きて、最悪の場合は突然死にまでつながることも…。

では、どうして血液が流れにくくなるのでしょうか?

今回は、『血液がサラサラの状態とはどういうことか?』を詳しくみてみましょう。


💉血液ってなに?

血液は、全身を流れる「生命の川」のようなものです。


酸素や栄養を運んだり、老廃物を回収したり、体を守る免疫の働きまでしてくれる、まさにスーパー液体!

その血液が流れるホースのような役割をするのが血管で、人間の体の中にあるすべての血管をつなぎ合わせると、なんと地球を約2周半(約10万km)にもなるといわれています。その大半は毛細血管と呼ばれる赤血球よりも小さい直径を持つ血管です。

その毛細血管を隅々まで血液が流れてこそ、私たちの体は健康な状態が保たれるのです。

私たちが生きるために欠かせない血液ですが、現代の科学技術を総動員しても、人工的に“完全な血液”を作ることは、いまだ実現していません

なので、献血が必要なのですね。

この血液は、大きく分けて【血漿(けっしょう)】と【血球(けっきゅう)】の2つからできています。


💧血漿(けっしょう)って?

血漿は、血液全体の約55%を占める「液体成分」です。
見た目はうっすら黄色っぽい透明な液体
で、90%以上は水分です。

主な役割:

  • 栄養素(糖・アミノ酸・脂質など)を運ぶ
  • ホルモンや酵素を全身に届ける
  • 二酸化炭素や老廃物を運ぶ
  • 体温を保つ
  • 出血したときに血を固める成分(フィブリノーゲンなど)を含む

つまり、血漿は“運び屋”として大活躍してくれているんですね。


🔴血球(けっきゅう)って?

血球は、血液の中に浮かんでいる「固形の成分」。
全体の約45%くらいを占めています。大きく3つの種類に分かれています。

① 赤血球(せっけっきゅう)

  • 血液の赤い色の正体
  • 酸素を肺から全身に運び、二酸化炭素を回収して肺へ戻す
  • 形はドーナツみたいで、直径7〜8ミクロンくらい
  • 柔らかくて変形できるので、狭い毛細血管も通れる(←これがとても大事!)

② 白血球(はっけっきゅう)

  • 体の中に入ってきた細菌やウイルスをやっつける“免疫の主役”
  • 数は少ないけど、病気から体を守ってくれる心強い存在
  • 活性化すると血管内にくっついて、血流の邪魔になることもある

③ 血小板(けっしょうばん)

出血したときに血を止める役割をし、傷ができると集まって固まり、カサブタのもとになります。
でも、必要以上に固まると血栓(けっせん)になってしまうことも…


血液がドロドロになるのはなぜ?

🩸血液ドロドロの原因 その1 血液中の水分不足


まず一つ目の原因は、血液の「水分」が足りないこと。
これが血漿(けっしょう)成分の減少です。水分不足でドロドロになりやすいんです。

💧血漿を増やす=水分補給と体内のバランスがカギ!

血漿は血液の約55%を占め、水分が90%以上。つまり、体がしっかり水分を保っていないと、血漿の量が減って血液がドロドロになりがちです。


✅ 血漿を増やすための習慣

① こまめな水分補給

  • 1日あたり 1.5〜2リットルを目安に。(野菜や果物、スープや味噌汁などの食からも取れるので純粋な水としては1リットルぐらいが適量です)
  • 一気に飲むのではなく、「1〜2時間おきに1杯(150〜200ml)」がベスト。
  • 朝起きたとき、入浴前後、運動後には必ず水分をとるように!

🔹おすすめの飲み物:

  • お水(常温または白湯がおすすめ)
  • 麦茶(ノンカフェインでミネラル豊富)

※ カフェインやアルコールは利尿作用があるため、水分補給とは別扱いに。
※ 経口補水液やスポーツドリンクは、汗を多くかいたときのみにして日常使いしない)


② ミネラルをしっかり摂る

  • ナトリウムやカリウムなどの電解質が体内に十分あることで、水分が細胞や血漿にきちんと行き渡ります。

🔹おすすめ食材:

  • バナナ、ほうれん草、トマト、きゅうり、海藻類、味噌汁など

③ タンパク質を摂る

  • 血漿中には「アルブミン」というタンパク質が含まれ、これが水分を血液中に引き寄せて保持する役割をします。

🔹おすすめ食材:

  • 魚、大豆製品(豆腐・納豆)、卵、鶏むね肉、ヨーグルト (肉類よりも大豆や魚をメインに)

④ 冷えを防ぐ

  • 体が冷えると血流が悪くなり、血漿の流動性も下がります。
  • 入浴・腹巻・ストレッチなどで体を温めて代謝アップ!

⑤ 過度な糖分・脂肪・塩分に注意

スナック菓子や加工食品の摂りすぎには注意。
塩分を摂りすぎるとで血液が濃くなりすぎて血漿が減りやすくなります。


🩸血液ドロドロの原因 その2 血球の質の変化


“血球”の質の変化とは、数は十分だったとしても、その機能に変化があり
血栓ができやすい状態になっているということです。

赤血球の質の変化

これは普通、毛細血管というとっても細い血管をスルスル通れるように、形を自在に変える「変形能(へんけいのう)」という力があります。でも、このしなやかさが失われると、血流が悪くなってし舞います。

白血球の質の変化

白血球は免疫の最前線で働き、体を守ってくれる大事な存在ですが、活性化すると粘着性が高まり、血管の内側にペタッとくっついてしまうことがあります。

これも血流が悪くなる原因になります。



血小板の質の変化

血小板は、ケガをしたときに血を止めてくれるありがたい存在ですが、時には塊になってしまって、血栓の原因に…。

実は、人間ドックや健康診断でよくある血液検査では、これら血球の“質”まではわかりません。

だからこそ、「血液をサラサラに保つ」ことが、生活習慣病の予防にとってとても重要なんです。

◎最近注目されているのが、「クマ笹エキス」🎋



実験では、赤血球のしなやかさを改善したり、白血球の粘着性を抑えたり、血小板の塊をできにくくするなどの効果が確認されています。

🍽 血液は食べたものから作られる!


もちろん血液を作るためには何よりも大切なのが『食事』です。

そんなときには、椙山女学園大学・並木和子教授が作成された
「血栓を作りにくくする食品リスト」が参考になります。


【血栓を作りにくくする食材】(椙山女学園大学・並木和子教授 作成)



毎日の食事の合計点が「1000点」を目指すと良いとされています。

◎魚を食べた後の血液サラサラ効果は2〜3日持続するので、1日おきに食べればOK。
◎野菜は効果が5〜6時間しか持たないので、毎食しっかり摂ることがポイントです。

魚はタンパク源として、血液を作る材料となる他、血液をサラサラに保つためにも重要な食材です。

健康は、日々の小さな積み重ねがカギ。血液の流れを意識して、体の中から若々しく元気でいきましょう ✨

お問い合わせ

お問い合わせ/カウンセリングのご予約、心よりお待ちしております。電話・メール・LINEにて受け付けておりますのでお気軽にご連絡くださませ。