炭水化物の分類
最近は、低糖質ダイエットの流行から悪ものにされていることもある炭水化物(糖質)、今回は、炭水化物について少し詳しくみてみましょう。
炭水化物は、ごはんやパンなどの穀類、糖質の多い芋類に多く含まれる栄養素です。
炭水化物には、ブドウ糖に分解されてエネルギーとして利用される『糖質』と人の消化酵素ではで分解・消化されない『食物繊維』に分けられます。
食物繊維の役割
食物繊維は、私たちのエネルギーとしては利用できないのですが、便のかさを増やして便秘を解消したり、腸内細菌の餌となって腸内細菌を増やし、腸内細菌のバランスをとったり、糖分の吸収をゆっくりさせたり、余分なコレステロールを排泄したりして、糖尿病や脂質異常症などの予防に役立つとされています。
炭水化物は太る?
「低炭水化物ダイエット」が流行っているように、ダイエットには糖質を避ける方が良いという風潮があります。
確かに、炭水化物をとり過ぎると、インスリンが必要以上に出てしまい血液中のブドウ糖を脂肪に変えて細胞に蓄えてしまうため太ります。
油っこいものを食べていないのに体重が減らない場合、甘いおやつだけでなく、おせんべいや芋類、パン類などの摂り過ぎかもしれません。
中性脂肪が多い方も、脂質ではなく炭水化物の摂り過ぎが原因です。
通常は、とり過ぎたブドウ糖は、「グリコーゲン」として肝臓に蓄えられますが、限界を超えると脂肪となって細胞に溜まり、細胞自体が大きくなる(太る)原因となってしまいます。
炭水化物を取らないと体はエネルギー不足に
糖質は体の効率的なエネルギー源。いくらタンパク質をとって体づくりに励んでも、エネルギー不足では体はしっかりと動いてくれません。
全く糖質を取らないと、便秘になったり、脳のエネルギー不足で疲れや集中力が低下してしまいます。