感情と気持ちの違いについて


ストレスと七情


心臓がドキドキする、イライラする、血圧が上がる、手足が冷たくなる

めまい、便秘、頭が痛くなる、お腹が痛くなる

ストレスがかかった時の反応は人それぞれですね。

このような症状は、交感神経と副交感神経という2つの神経のバランスが崩れた時に見られる症状です。

東洋医学では、『過剰な感情』も病気の原因となると考えています。

喜・怒・憂・思・悲・恐・驚 の7つを『七情』と呼んでいますが、中でも『怒り』の感情は、自律神経のバランスを大きく乱す感情だとされています。



一度スイッチが入れば、おさまるのを待つしかない!

強い感情によって、一度興奮してしまった交感神経を意識的に元に戻すことはできません。交感神経も、副交感神経も、私たちの意志とは関係なく働く神経だからです。

強いエネルギーである「怒り」の感情は、交感神経を一気に活発にし、ドキドキしたり血圧を上げたり、冷汗をかいたりとからだが興奮状態に陥ります。

それに対抗しようと副交感神経が活発になり、胃痛や下痢・便秘・やる気が出ない、頭痛、睡眠障害などの様々なトラブルを招き、不快のサイクルに入って行くのです。

交感神経を興奮させないためにはどうしたらいいのでしょうか。


感情はコントロールできる!

それは、「感情」をコントロールすること。

感情とは、物事に接したときに突発的に起こる情緒のことで、すぐに忘れてしまうようなものです。

カッとなって怒る時などは、時間が経つと何に対して起こっていたのかも忘れてしまってることが多いですよね。(怒られた方は結構覚えていたりしますが・・)

対して、「気持ち」とはものごとに接した時に心に浮かぶ考えのことで、時間と共に変化することもあり時間が経っても消えないものです。

『お気持ちを察します』『気持ちのこもった文章』など、その人の考えや思いがそこに見て取れるようなものです。

ストレスに対する自分の体の反応を変えていくためには、自分の「気持ち」は大切に受け入れ、「感情」をコントロールする必要があります。

交感神経を興奮しない状態にコントロールする=「感情のコントロール」です。

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感情をコントロールするためにすぐにできることは、「感情的に声を荒げて怒らない」こと。

怒りそうになったら、その場からすっと立ち去りましょう。
怒りは、どこにぶつけても自分にかえってきます。あなたが悪くなくても、不調はあなたにふりかかります。

『気持ちも大切にする』

自分の気持ち大切にするとは、自分の気持ちを相手に伝えること。

「私は、こう言われて嫌だと思った。」
「私は、こういうことをされると辛い」 と、相手のしたことを批判し怒るのではなく、その結果自分はどう思ったかを淡々と伝えましょう。

伝えられない場合には、紙にかいたり日記に書いておいてもいいのです。

特定の相手がいない場合には、空に向かってでも神社やお寺で神様仏様に聞いてもらってもかまいません。

大事なのは、その気持ちをいつまでも抱えないこと。

抱えていると、消化できずにどんどん膨らんでいつか自分でコントロールできない感情の爆弾になってしまいます。

自分の感情をコントロールができない状態になった場合には、薬の力やカウンセリングの力を借りて、早く自分を楽にしてあげましょう。

ポイント

●「気持ち」は大切に、怒りの感情をコントロールする
● 自分にとってマイナスな「気持ち」はいつまでも抱えないこと
● 感情のコントロールができなければ専門家に相談を

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