タンパク質が『美肌』につながるメカニズム




毎日の肌のお手入れは、『基礎化粧品』で行いますよね。

でも、肌そのものの土台をしっかりとさせ、皮膚を美しくするためにはそれだけで不十分。タンパク質をしっかりととり、真皮のクオリティを上げることこそ、美肌への近道なのです。

基礎化粧品は、表皮にしか働きません。
その奥の真皮(土台)をしっかりとさせるに、コラーゲンやエラスチンなどの真皮の土台となる充分なタンパク質が真皮を支えていることが大切です。

また、1gで6リットルもの水分を保持できるという保水作用のあるヒアルロン酸も、酵素によって作られますが、この酵素の本体は「タンパク質」です。

ただ、タンパク質と言っても肉だけを食べていたのでは美肌は作られません。
高タンパク・低脂肪の食材が美肌には大切です。


皮膚とタンパク質




表皮にあるタンパク質

皮膚は、表皮とその下にある真皮、さらにこれらを支える皮下組織からできています。

皮下組織は、ほとんどが脂肪で動脈や静脈が走り、肌に栄養を届けたり老廃物を排出しています。

表皮は、角層細胞の中に存在する線維状のタンパク質で肌の主な構成成分のひとつケラチンタンパクからできています。
(ケラチンは、主に18種類のアミノ酸からなるタンパク質で、体の部位によりその構成アミノ酸が異なります)

ケラチンタンパクを主成分とする表皮の役割は、細菌の侵入を防ぎ、体温保持・水分保持などの役割を持つことです。

真皮にあるタンパク質

真皮は、表皮よりも厚さのある膜で、血管から栄養が運ばれて肌質を保つタンパク質を合成する場所でもあります。

●基底膜:表皮を支え、真皮と表皮をつなぐもの。主にコラーゲンでできている

●線維芽細胞:コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを合成する細胞

●コラーゲン:格子のようにはりめぐらされており、肌のハリを生み出す

●エラスチン:コラーゲンを繋ぎ止めておくもので、肌の弾力を生み出す

●ヒアルロン酸:水分を保持して、肌の潤いを保つ

真皮は、タンパク質の宝庫であり、肌の美しさは真皮の美しさと深く関係しています。


また、タンパク質を摂る必要があるからといって脂肪の多いお肉ばかり食べていては、逆にコラーゲンの合成が低下してしまいます。
美肌には、脂質が少ないタンパク質(肉なら赤身)を選ぶ方が効率的にタンパク質合成が行われます。

(体脂肪が増えると、コラーゲン合成が低下するという報告があります。)

甘いものやお煎餅などのおやつの取りすぎも要注意
血液中の糖分(ブドウ糖)が増えると、コラーゲンに糖化が起こり、その性質が変性して固くなってしまい、弾力性が失われてしまいます。




コラーゲン合成とタンパク質

コラーゲンは、15年程度入れ替わらないとされており、加齢と共にその質が低下して弾力性は柔軟性が失われてしまいます。
質が落ちたコラーゲンを早く代謝させて新しく作るためには、コラーゲンの材料となるタンパク質をしっかりと摂ることが大切です

また、コラーゲンを作るためには

グリシン・プロリン・ヒドロキシプロリン という3つのアミノ酸とビタミンCが必要です。

この3つのアミノ酸は体内で合成される『非必須アミノ酸』ですので、通常の食事で不足することはありませんが、コラーゲンは皮膚だけにあるのではありません。

体のいたるところの弾力性を持たせるために、体全体にコラーゲンははりめぐらされています。

そのため、皮膚のコラーゲンを作るためには毎日『タンパク質』と『ビタミンC』が必要なのです。

また、コラーゲンやエラスチンは紫外線によっても破壊されてしまいます。
日焼けは、美肌には大敵。


日差しが強い時期だけではなく、年中通して帽子や日傘などで、日焼け対策を!



サプリメントや食品の『コラーゲン』は効果があるの?



一般的には、コラーゲンは分子量が大きいためそのままでは腸から吸収されにくく、他のタンパク質と同様に一旦アミノ酸に分解されて吸収されるため、食べたものがそのまま体のコラーゲンとして使われるわけではありません。

しかし、コラーゲンが分解されてアミノ酸になる過程で『ペプチド』となる時に、『ペプチド』として吸収されることがあります

この、ペプチドが吸収されると、コラーゲンの合成が促されるという研究も報告されています。

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