理想の食事バランス
厚生労働省によると、1日の理想的な食事のバランスは、
30~49歳の女性で
たんぱく質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%
としています。
食品交換表を上手に利用しましょう!
病院での糖尿病食事指導においては、80kcalを1単位とした『食品交換表』というのが用いられ、それぞれの栄養素が1日の食事に何単位必要かを算出して、食事の内容が考えられています。
この1単位80kcalというのは、食事のバランスを考える上ではとても便利です。
今回は、1単位80kcalという考え方を、日常の体重コントロールに役立てる方法をご紹介いたします。
1日の理想的な食事バランスと単位
ダイエット中は、食べることに対して罪悪感を持ってしまったり、これはダメ、、あれはダメ、と
食べ物の制限をしてしまいがち。
でも、どれだけ食べれば大丈夫なのかを知っていると、その範囲であれば制限をしなくてもよくなり、ダイエット中のストレス減にも繋がります。
ダイエット中でも、健康な体を維持するためにも必要なのは『栄養の偏りがないように、バランス良く食べること』が何よりも大切です。
40代の女性で、通常の生活をしている方の場合には1日に2000kcal程度のカロリーが必要だとされています。
ダイエットをしたい方は、1600kcalを目安に、外食や飲み会などがある日でも、2000kcalは超えないことが大まかな目標です。
1単位80kcalとしたときの3大栄養素の大まかな単位(1600kcal)の場合
ダイエット中は、炭水化物を控えめに、タンパク質を多めにする方が効果的なことから炭水化物からのエネルギー量を50%としています。
あとは、体調や体質に合わせて、このバランスを少し変えていくというのが良いでしょう。
これを1食に置き換えると
炭水化物 2単位
脂質 1単位
タンパク質 2単位
となりますね。
野菜や果物なども含まれてくるので、だいたいの目安と考えればいのですが、炭水化物で2単位、160kcalを超えないことが目安です。
炭水化物は1.5単位、脂質は0.5単位に減らして、野菜や果物から減らした1単位分をとるとビタミン・ミネラルもしっかりと摂ることができるバランスのよい食事となります。
『野菜や果物を含んだ単位』
炭水化物 2単位 → 1.5単位を目安
脂質 1単位 → 0.5単位を目安
タンパク質 2単位
*1単位を野菜からとる
炭水化物1単位とは?
この炭水化物1.5単位とは、実際にはどれくらいになるのでしょうか。
食材ごとにどれくらい食べてもいいのか?の目安なりますので、大まかで構いませんので覚えておくと便利です。
炭水化物の1単位(80kcal)の例(でんぷん質の多い野菜は炭水化物に分類されます)
いかがでしょうか?
炭水化物は、エネルギー源となる大切な栄養素ですが、食べすぎると『脂肪』として体内に蓄積されてしまい、ダイエットをする上ではとりすぎには気をつけたい栄養素。
1単位を覚えておくと、『食べすぎる』ことなく脂肪となる割合が格段に減るので、ダイエットをしたい方には、まずは炭水化物の1単位をしっかりと覚えておくことがおすすめです。
1単位を具体的に測ってみよう!
ご飯の、50gはぜひ、どんなものか一度測ってみましょう。
その少なさに、びっくりするかも!
ご飯を食べたいという場合には、お粥(全粥)にすると110gが1単位となりますので、満足感もえられます。
そうめんやお蕎麦、うどんなどの食事は1食がほぼ『炭水化物だけ』ということになりがちですね。
炭水化物の量を減らして、その分おかずを食べるように意識していくだけで、体はゆっくりとですが変わってきます。
写真でわかる『食品80キロカロリーガイドブック』もおすすめです。