秋、肌が疲れていませんか? 漢方薬剤師が伝えたい「肌」と「心」のつながり

朝の鏡で感じる、小さな違和感

朝起きて、顔を洗い、鏡を何気なくみたあなた、

今日は、「なんだか顔がくすんでる感じ」「化粧のノリがイマイチ…」

今までは気にならなかったけれど、肌にどこか元気がないな。

そんな方が、秋になると増えてきます。


今回は、この「秋の肌の疲れ」の正体と、東洋医学的なアプローチについてお話しします。

なぜ秋に肌の疲れが出やすいの?

東洋医学では、季節の変化はからだにも影響すると考えています。

夏は「気」(エネルギー)や「潤い」を消耗しやすい季節。
夏に、汗をたくさんかいて、冷たいものをたくさん食べ、胃腸も疲れ気味…
この夏の疲れを引きずったまま迎えるのが秋。

さらに秋は「乾燥」の季節でもあります。

空気が乾き、からだの中の潤いも奪われやすくなる季節。

夏に疲れた胃腸が回復しないと、体に必要な栄養をしっかりと吸収して作ることができません。
栄養や潤いが肌までゆき渡らなくなって、さらに空気が乾燥してくると
くすみ、乾燥、ハリの低下といった形で表れてきます。

つまり秋の肌荒れは、「今」だけの問題ではなく、『夏からの蓄積が表面化したもの』だと考えられるのです。

肌の不調は、心の不調でもある

ここで大切なのは、東洋医学では「肌」と「心」を切り離して考えないということ。

漢方でいう「気」や「血」は、肌を潤し、同時に心を安定させるはたらきもあります。

つまり、気血が不足すれば、肌のくすみやハリの低下と同時に、気分の落ち込みや意欲の低下といった心の不調も起こりやすくなるのです。

実際にご相談いただく中でも、

  • ✔︎ 肌がくすんで、化粧のノリが悪い
  • ✔︎ なんとなくやる気が出ない、気分が沈みがち
  • ✔︎ 疲れているのに、夜はよく眠れない
  • ✔︎ 些細なことでイライラしたり、落ち込んだりする

といった症状が、同じ時期に重なって出ている方は少なくありません。

これは偶然ではなく、「肌の疲れ」と「心の疲れ」が同じ根っこ、つまり気血の不足から来ているためだ
と考えられます。

「化粧のノリが悪い」がもたらす、もうひとつの影響

見落とされがちですが、『化粧のノリが悪い』という感覚は
それ自体が一日の気分を左右する要因になります。

朝、思うように仕上がらない顔を見て、それだけで少し気持ちが沈む。
肌の調子がいいと、なんだか心も軽い。

そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
肌の状態と心の状態は、このように日常のささやかな場面でも影響し合っています。

だからこそ、「肌が整えば気分も上向きになり、気分が整えば肌にも良い変化が表れる」という好循環をつくることが、秋を心地よく過ごすための鍵になります。

漢方という選択肢

こうした「肌」と「心」、両方の不調に同時にアプローチできるのが、漢方の得意とするところです。

西洋医学的なスキンケアが「肌の表面」に働きかけるのに対し、漢方は気血のめぐりやからだ全体のバランスを整えることで、内側から肌と心の両方を支えていきます。

体質によって、必要な生薬やアプローチは異なります。

冷えが強い方、胃腸が弱い方、血のめぐりが悪い方など、同じ「肌の疲れ」でも根っこの原因
はさまざまです。

だからこそ、自己判断で漢方薬を選ぶのではなく、専門家に体質を見てもらうことをおすすめします。

おわりに

「なんとなく不調」は、なんとなくがまんしてやり過ごすものではなく、じっくりと耳を傾けたい
からだからのサイン。

秋の肌・お気持ちの揺らぎを感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

はんなり堂薬局では、肌と心、両方の視点からじっくりお話を伺い、あなたに合ったアプローチをご提案いたします。

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